国家試験が1会場だけ中止になったら その2

昨日の続きです。

西村経産相のtwitter、診断士や受験生からの返信が多くなっていますね。台風で中止になったことに対して、診断協会に検討を指示したとのツイートです。

ただね、もともとの規定として1つの会場だけ実施されなかったとしても、再試験は行われないとされています。この規定が有名無実になることはいいんでしょうかね!?そのことについて言及されていたツイートがありました。

私もこの考えに賛同する方なんですね。感情としてはなんとかならないものかと思いますが、ルールを無視してしまうのもなんだかなぁと。

で、中止に関するツイートの中で、「企業のBCPを支援する診断士を束ねる協会が試験の対応はどうなんだ」というものがありました。これもまあ、言いたいことはわからないではないですが、もともと規定として「再試験は行わない」というものがあるのですから、正しい対応なんです。規定がないならいざ知らず、再試験は実施しないという規定があるのですから。

そういう意味では、今回のことをきっかけとして規定を変更していく必要があるのかもしれません。その1例になる(??)のが試験の結果公表。私の受験時代では考えられなかったのですが、今は受験生全員に採点結果を連絡してくれるとのこと。そこまで親切にする必要があるのか?と思ってしまいます。学校の入試で採点結果が受験生に通知されるって聞いたことないですからね。入試と資格試験を一緒にするなとも言われるかもしれませんが、試験は試験なんですから。

試験を実施するのはどれくらい手間がかかるかを知っている人は少ないと思います。私は一時期県支部の理事をやってて、試験を担当していましたから、その大変さを体験しています。初年度は打ち合わせが多くて、自分の仕事を抑えなければならなくて、収入が減ってしまいました。
西村経産相への返信ツイートには1次試験を年に2回にというのもありましたが、年に2回もやらされた日には、担当理事への報酬をきちんと支払ってもらわないとやってられないなと思ってます。

実際問題、年に2回やるには、乗り越えなければならない諸問題が多くあります。一番最初に思い浮かぶのが、会場の確保です。今回名古屋地区は名古屋市内ではなく、常滑市で実施しました。これは名古屋市内で会場が確保できなかったということです。最近は名古屋地区での申し込みは2,000人を超えています。だから2,500人程度のキャパが必要です。また、2日間確保しなくてはなりません。1日だったらなんとかなるんですが、土日の2日間ですからね。
ちなみに税理士試験は3日間なのですが、これは平日に実施されます。大学の場合、平日のほうが確保しやすいんですよ。なぜだと思いますか。土日はオープンキャンパスや施設の点検が入るからなんです。
また、土日で予備校の模試が開催されることもあるのですが、これは大学としてウェルカムなんですよ。その大学を知ってもらう大きな機会となりますから。

ちなみに今回の名古屋地区、昨年実施した愛知大学からはオープンキャンパスがあるため貸せなくなったとのことらしいです。診断士の知名度や愛知大学との関わりからするとなかなか難しいようです。
以前は中京大学でやってました。その頃は診断士が大学教授をやっていましたし、学長が診断士制度を図る委員をされていましたから、診断士との繋がりが結構太かったのですが、教授も学長ももう退職されていますからね。

まあそれを加味すると、土日開催ではなくて平日開催だと会場は確保できる可能性は高くなると思います。が、受験生のほとんどが社会人ですから、大クレームが出るでしょうね。また、試験監督の人員確保も難しいです。診断士も7割近くが企業内診断士ですから。

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