中小企業診断士の2次口述試験が21日に行われたようですね。X(旧ツイッター)にその話題が上がっていました。ちなみに合格発表は31日とのこと。
一応試験なんで口述試験で落ちることはないとは言えないのですが、落ちた人はほとんどいません。それをタキプロさんのページでグラフ化してあるのを見つけました。このグラフを見ると、一番低い平成23年と25年で99.6%、一番高いのは当然のことながら100%です。
ほとんど合格していますよね。なんのために口述試験があるんでしょうか。協会のページでは「中小企業の診断及び助言に関する能力」について審査するとのこと。でも面接時間は高々10分です。それで審査できるんでしょうかね!?
審査できるとは思えないですよねぇ。でも試験ですから、絶対に落ちないということはありません。どういう人が落ちるのでしょうか。まずは欠席した人は合格しないですよね。合格率に欠席者を入れているのかどうかは分かりませんが、もし入れているんだったら、ほとんどが欠席者なんでしょうね。
診断及び助言に関する能力とありますが、2次試験の解答を完璧に覚えている受験生は、多分、多分いないと思っています。別に覚えていなくて大丈夫、大丈夫なんです。なんでそう言い切れるのか。2次筆記試験の解答自体ブレがあり、複数の解答があり得るからです。筆記試験時に書いた答えと口述試験で言った答えが合致していなくても大丈夫なんです。試験官は受験生の解答用紙なんか持ってませんので、「そういう考え方もあるよね」と思ったらそれでいいんです。
ちょっと頓珍漢な答えが出たときには試験官が誘導してくれますし、そのまま突っ走っても多分不合格にはならないと思います。
ただ、受け答えが全くできないのであれば、採点のしようがありませんので、多分不合格になるはずです。受け答えができないというのは、「言葉を発しない」ということです。取り敢えず反応(=発声)できればいいんです。
実務補習時もしくは実際の診断時に社長と話ができないと最初の一歩で躓くことになりますから、診断士としてのコミュニケーション能力が不足していると判断される可能性は高いと思います。
口述試験は10分間ですから、言葉のキャッチボールができるかどうかくらいしか判断できないのです。
それを理解してもらえればと思っています。
ただ、この口述試験があることで大きな迷惑を被っているのが、2月の実務補習。夏の実務補習は指導員会議開催時には受講生が決まっているのですが、2月の場合は口述試験がギリギリで行われるので、会議には名簿がないのです。2月1日から実務補習がスタートするのに、合格発表日が1月31日ってのはなんなんですか!?
まあ、口述試験受験者は合格不合格に関わらず、実務補習の申込ができますので、2月の実務補習が受けられないことはないのですが。