昨年の話で恐縮ですが、来年度(令和4年度)も事業再構築補助金は継続されることが決まったようです。
これは、今回の補正予算が通ったためなんだそうですが、事業概要が公開されていてその内容を見たんですが、大丈夫なのかなぁ?と思っちゃいました。
事業再構築補助金自体は悪くない補助金だと思っています。特に建物費が補助対象経費になっているのが良いですね。これまでの補助金(ものづくり、持続化)では建物の改修等については対象外だったので、ちょっとなぁと思うところもあったんです。設備投資を行う際に、例えば床の補強とか電源容量アップとかが必要になる場合があります。これが意外と経費が掛かってしまうことがあるんですが、補助対象経費に入らないとなると結構厳しいということもままあります。
申請が終了した第4回と新年度に公募される枠を比較して見ました。
第4回 | 第5回以降 |
通常枠 | 通常枠 |
大規模賃金引上枠 | 大規模賃金引上枠 |
最低賃金枠 | 最低賃金枠 |
卒業枠 | 回復・再生支援枠 |
グローバルV次回復枠 | グリーン成長枠 |
緊急事態宣言特別枠 |
これを見ると、V字回復枠と緊急事態宣言特別枠がなくなり、その代わりに
グリーン成長枠
(研究開発・技術開発又は人材育成を行いながら、グリーン成長戦略「実行計画」14分野の課題の解決に資する取組を行う事業者に対する支援)
が追加されたようです。
この手の研究開発は時間が掛かるものも多く、予定では1年以内に製品化出来るとしていても、なんやかやで1年で終了しないことも良くあるのですが、大丈夫でしょうかね!?
それと個人的には最低賃金枠は正当な理由なしに最低賃金を引き上げなければ補助金返還もあり得えます。この「正当な理由」に業況が良くならなかった(=計画は失敗した)場合が含まれないようですので、これはちょっと酷な条件ではないのか?とも思っています。
この事業再構築補助金、ものづくり補助金のように数年実施するのであれば、スキームをもう少し考えたほうが良いんじゃないか?と思っているのですが、どうなんでしょう。
ちょっと長くなったので、続きは次に