国家試験が1会場だけ中止になったら

昨日(8月5日)と今日(6日)の2日間にかけて中小企業診断士の1次試験が行われました。
名古屋地区は、名古屋ではなく、常滑市にあるアイチスカイエキスポ(愛知県国際展示場)での実施です。大阪会場もインテックス大阪という展示会場での開催でした。

全国統一での実施でしたが、沖縄会場は「台風6号の影響により実施を取りやめ」ということになったようです。受験生の悲鳴が聞こえてます。台風6号は沖縄に大きな被害をもたらしたようで、産経新聞では台風の被害を以下のように報じています。()

台風6号は2日午前に沖縄本島に最接近し、各地で50メートル以上の最大瞬間風速を観測。倒木で電線が切れるなどし、沖縄電力によると一時は県内全世帯の34%にあたる21万5800戸が停電した。平成30年9月に約25万戸が停電した台風24号以来の大規模被害だ。

3日以降は復旧が進み、5日午前4時現在で約2万戸に縮小したが、その後再び拡大。同日午後4時現在で3万1千戸以上となった。

猛烈な風雨により交通網も寸断。県内の路線バスや沖縄都市モノレール・ゆいレールも5日は終日運休を決めた。那覇空港を発着する航空機も全便欠航した。

こんな状況では試験を実施することは難しいでしょうね。今回台風は2回接近したようで、2回めの接近は予想外だった感じです。1回目だけだったら、試験は実施されていたと思います。が、2回めは予想外だったと思います。この被害状況を見ると中止はやむを得ない状況だったと思います。
とは言え、受験生にとっては年に1度の受験機会が消えてしまったのですから、大変ですよね。全国一斉に中止になったのであれば、再試験も簡単なんですが、今回は他の会場では粛々と実施されているので、沖縄だけ再度試験を実施するのはとてつもなく大変です。

国家試験ではないのですが、過去に看護士の試験で1会場だけが試験を実施することができなくなった事例があります。2021年4月17日での東京の保育士試験(筆記)で、会場の電気がストップしたために、その会場だけが試験を実施することができなくなりました。試験の実施主体である東京都からの要請で、試験実施機関である全国保育士養成協議会は特例筆記試験を5月29日を実施することになりました。
こんなことがあったんですね。

で今年度の沖縄での1次試験、原則論としては他の会場が実施されていますので、沖縄だけ特例的に1次試験を別の日に行うことは出来ません。が西村経産相が談話として、再試験について言及しています。

受験生の立場からすると嬉しい話ではあるのですが、実施するには大きな困難が立ちはだかっているような気がします。

話が長くなったので、今日はここまで。

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